防災設備　練習問題・演習問題　乙種化学・乙種機械　保安管理

防災設備の過去問傾向

　防災設備については、乙種化学、乙種機械ともに保安管理技術にて出題される分野です。2012年からの過去の12年分から出題傾向をまとめました。防災設備に関しては15項目出題されており、幅広く出題されています。また、年によって、出題される内容片寄りが多い分野でもあります。出題回数の多い問題についてはしっかりと覚えれば、正解しやすい分野だと考えます。

項目	出題数
フレアースタック	7
エレベーテッドフレアー	5
塩素	4
スチームカーテン	4
定電位電解式	3
ベントスタック	3
半導体式ガス漏洩検知器	2
接触燃焼式ガス	2
硫化水素	2
サンプリング方式	2
その他	14

練習問題

　ここでは、防災設備における基本的な用語や知識に関する問題を掲載しています。問1～10は過去に2回以上出題された内容に関する内容です。問11～17は過去に1度出題された問題に関する内容です。問18以降は、出題されたことはないものの重要と思われる内容を記載しています。
　次の各問について、適切な語句や意味を答えなさい。

問1．設備・装置で使用した際に余ったガスを焼却することで無害化し、処理する設備を何というか。

問2．設備・装置で使用した際に余ったガスを焼却することで無害化し、処理する設備で、高所で焼却を行う塔型のものを何というか。

問3．塩素の除害方法を3つ答えよ。

問4．水蒸気又は水その他空気、窒素ガスを噴射するものであって、漏えいしたガスが加熱炉等に流入することを遮断できるものを何というか。

問5．一定の電位に保たれた電極上で検知対象ガスを電気分解し、その時に発生する電流をガス濃度として検知する検知器を何というか。

問6．ガス移送設備で送られてきたガ. スを大気中に安全に放散処理する設備を何というか。

問7．加熱された金属化合物の(SnO2、ZnO)に可燃性ガスが触れると可燃性ガス濃度の増加により金属酸化物の電気抵抗値が変化することで測定する検知器を何というか。

問8．白金線コイルに活性触媒の検知素子と不活性物質の補償素子によりホイートストンブリッジを組んだ検知器を何というか。

問9．硫化水素の除害方法を2つ答えよ。

問10．検知器のサンプリング方式を2つ答えよ。

問11．アンモニアの除害方法を答えよ。

問12．用極に貴金属、対極に卑金属が設置された定電位電解式検知器の１つです。酸素が電解駅に溶解すると還元電流が発生し、これを測定することで酸素濃度を測定を何というか。

問13．亜硫酸水素ガスの除害方法を答えよ。

問14．高圧空気容器（空気ボンベ）からの圧縮空気を、そく止弁、減圧弁などを通して、空気を供給する装置を何というか。

問15．大気圧に近い圧力の空気 を送るホースマスクと圧縮空気を送るエアラインマスクを使用する呼吸用保護具を何というか。

問題16．シアン化水素の除害方法を答えよ。

問17．設備・装置から油や薬品等が漏れ出した際に、設備や装置の周囲の限られた箇所から漏れ出て行ってしまうことを防止する為のものを何というか。

問18．対象設備に対し固定された噴射ノズル付き配管により水を噴霧する装置を何というか。

問19．対象設備に対し固定され孔あき配管または散水ノズル付き配管により散水する装置を何というか。

問20．対象設備に対して搬入してホースにより消火栓に直結する消火設備を何というか。

問21．火災時に急激に火が広がるのを防ぐために設けられた、耐火構造の壁のことを何というか。

問22．ある一定の条件が整わないと他の動作ができなくなるような機構のことを何というか。

問23．ガルバニ電池式の検知器で検知可能なガスを答えよ。

問24．電圧のある電極間に溶液を満たし、溶液とガスが反応した際に流れる電流によって測定する検知器を何というか。

演習問題

次の各問いに対して正しいかどうか答えなさい。また、誤っている場合、誤りの部分を正しく直しなさい。

問1．スチームカーテン、防火壁、防液堤は、漏えいした液化ガスの拡散防止および流出防止設備である。

問2．液化ガス貯槽内の漏えい対策として防液堤を設置した。

問3．スチームカーテンは、配管に上向きノズルを設け、カーテン状にスチームを噴霧するもので、上方噴射の場合は拡散させる効果もある。

問4．フレアースタックの逆火防止として、ドライシールによるパージを行った。

問5．フレアースタックのパイロットバーナは常時火を付けておく。

問6．フレアースタックの騒音防止対策として、マフラーを取り付けた。

問7．エレベーテッドフレアースタックの黒煙防止方法として、スチーム吹き込みを行った。

問8．アンモニアガスの排気ガスを燃焼後に大気へ放出した。

問9．エレベーテッドフレアースタックのガス流速が、燃焼速度より大きくかつマッハ0.2秒になるように設計した。

問10．インターロック機構は、適切な手順以外の操作が行われることを防止するものがある。

問11．ガス検知器のガスサンプリング方式において、 吸引型は拡散型に比べて検知時間の遅れが少ない。　

問12．接触燃焼式ガス漏えい検知器の標準校正ガスとしてブテンが一般的に用いられる。

問13．定電位電解式ガス漏えい検知器は、塩素や亜硫酸ガスなどの毒性ガスの測定には適さない。

問14．半導体式ガス検知器は、 毒性、可燃性ガスのほとんどのガス検知には使用できる。

問15．ガルバニ電池式検知器による酸素濃度の測定原理は、酸素が電解液中へ溶解した際に電極間に電流が流れることを利用するものである。

問16．塩素ガスの除害として、カセイソーダ水溶液に吸着させて処理した。

問17．硫化水素の除害として、大量の水で処理した。

問18．アンモニアの除害として、大量の水に吸着させて処理した。

問19．ホスゲンの除害として、石灰乳で処理した。