問1.吸込み揚程+吐出し揚程のことを何というか。
解答:全揚程
問2.ケーシング内で羽根車を高速回転して、水に作用する遠心力を利用したポンプを何というか。
解答:遠心ポンプ
問3.遠心ポンプの案内羽根のない形式を何というか。
解答:渦巻ポンプ
問4.遠心ポンプの案内羽根を設けた形式を何というか。
解答:ディフューザポンプ
問5.シリンダ内のピストンまたはプランジャーを往復運動させ、弁の開閉により液体を吸い込み圧送するポンプを何というか。
解答:往復ポンプ
問6.液体が飽和蒸気圧以下になった時に気化して気泡が発生する現象を何というか。
解答:キャビテーション
問7.圧力・流量・回転数・所要動力などが周期的に変動し、不安定になる現象を何というか。
解答:サージング
問8.水圧管内の水流を急に締めたときに、水の慣性で管内に衝撃と高水圧が発生する現象を何というか。
解答:ウォータハンマー(水撃作用)
問9.ターボ形圧縮機を2種類答えよ。
解答:遠心圧縮機、軸流圧縮機
問10.螺旋らせん形状の回転体を使用した圧縮機を答えよ。
解答:スクリュー圧縮機
問11.吐出し側から出た圧縮空気をら吸込み側に戻す方法で、圧縮機の運転方法を変更することなく制御が可能な容量制御を何というか。
解答:バイパスコントロール
問12.羽根車の入口に、放射状の可動案内羽根(を配置して、この羽根の角度によって風量制御する方法を何というか。
解答:ベーンコントロール
問13.体積効率を変えることで流量を調整することが可能な容量制御を何というか。
解答:クリアランス弁方式
問14.シリンダの吸込弁板を押さえつけて開放し、いったん吸込んだガスを吸込側へ逆流させて圧縮仕事を行わないようにして流量を調整するを何というか。
解答:吸込み弁アンローダ方式
次の各問いに対して正しいかどうか答えなさい。また、誤っている場合、誤りの部分を正しく直しなさい。
問1.遠心圧縮機のサージング発生を防止するために、バイパス弁を開いて風量の一部を吸込み側へ戻した。
解答:正しい
解説:サージングの防止方法は他に、流量を変更して、気相溜まりを取り除くこと等があります。
問2.遠心圧縮機のサージング発生を防止するために、吐出し弁を絞り、送気量を減らした。
解答:誤り 吐出し弁を絞り、送気量を減らした。 → 吐出し弁を開き、送気量を増やした。
解説:吐出し弁を操作することで流量を変更して、気相溜まりを取り除く必要があります。そのため、吐出し弁を開き、送気量を増やすことで気相溜まりを取り除くことができます。
また、吐出しガスの一部を大気放出し、圧縮機の必要流量を確保することも有効です。
問3.設置した遠心圧縮機が手回しできない大型の場合、1、2回断続的に電気スイッチを入れて回転させるなどしてから運転する。
解答:正しい
解説:直ちに運転スイッチを入れて本運転に入ると危険です。機内の異物、異常がないことを確認してから運転します。
問4.ベーンコントロール方式による風量(容量)調整を往復圧縮機に用いた。
解答:誤り 往復圧縮機 → 遠心圧縮機
解説:遠心圧縮機にある羽根車の入口に、放射状の可動案内羽根を配置して、この羽根の角度によって風量制御する方法です。
問5.往復圧縮機の吐出しガスの出口弁およびバイパス弁を締切り状態で起動した。
解答:誤り 締切り状態 → 全開状態で
解説:往復圧縮機は締切り起動ができません。
問6.遠心圧縮機の容量を調整として、吐出し絞りによって容量調整した場合、 吐出し弁より手前の圧力が上がり、弁より後の風量が減る。
解答:正しい
解説:吐出し絞りによる方法は、吐出し圧力が増加する方法で、動力はほとんど減らない方法です。
問7.遠心圧縮機の容量を調整として、吸込み絞りによって容量調整した場合、 吸込み絞り弁より後の圧力が増加し、圧縮機の吐出し圧力が低下する。
解答:誤り 吸込み絞り弁より後の圧力が増加し → 吸込み絞り弁より後の圧力が低下し
解説:吐出し絞りによる方法は、吐出し圧力が低下する方法です。
問8. 遠心圧縮機において、タービンや可変速電動機で駆動される圧縮機の場合、羽根車の回転速度を変えることにより風量、圧力を変化させられる。
解答:正しい
解説:回転速度制御による方法は、動力の節約が可能ですが、制御範囲に制限があります。
問9.いったん吸い込んだ気体を吸込み側に逆流させ圧縮を行わないようにすることで往復圧縮機の容量を調整した。
解答:正しい
解説:吸込み弁案ローダ方式と呼ばれる容量調整です。
問10.遠心圧縮機の軸封として、非接触式シールであるラビリンスシールを用いた。
解答:正しい
解説:ラビリンスシールのラビリンス材には比較的軟らかい金属が用いられます。
問11.水素ガス設備の遠心圧縮機にオイルフィルムシールを軸封として用いた。
解答:正しい
解説:オイルフィルムシールはアンモニアガスなどの大気へのガス漏れが許されないガスで用いられます。
問12.ドライガスシールは、 回転機械の大型化や高速化に対応するための軸封である。
解答:正しい
解説:ドライガスシールは、非接触のため若干の漏洩を生じます。
問13.遠心ポンプにおいてキャビテーションの発生を防止するために、 吸込み液面を上げた。
解答:正しい
解説:遠心ポンプの据付位置を下げるのもキャビテーション発生防止につながります。
問14.遠心ポンプにおいてキャビテーションの発生を防止するために、遠心ポンプの回転数を上げる。
解答:誤り 上げる。 → 下げる
解説:ポンプのキャビテーション発生を防止するには、据え付け位置、回転数は下げ、吸込み液面、吸込み液面圧力は上げると良いです。
問15.遠心ポンプの停止は、吐出し弁を徐々に閉じ、原動機を停止してから吸込み弁を閉じる。
解答:正しい
解説:遠心ポンプの停止は吐出し弁を閉止しないと、次に運転する時に液が抜けて揚らなくなるためです。
問16.往復ポンプの吐出し配管系統にアキュムレータを取り付けることは脈動を低減するのに有効である。
解答:正しい
解説:往復ポンプの脈動を低減するために、シリンダの数を多くした。
問17.往復ポンプの停止は、原動機を止めてから吐出し弁、吸込み弁を閉止した。
解答:正しい
解説:遠心ポンプと異なり、原動機の停止が最初です。
問18.ウォータハンマーを防止するために、ポンプの吐出し配管内の流速が遅くなるような管径を選定した。
解答:正しい
解説:流量調整弁の急な開閉操作を避けたり、吐出し配管に自動圧力調整弁を設けて圧力上昇を抑えることでもウォータハンマーを防止できます。
問19.ポンプの吐出し配管に、サージタンクを設けることで圧力上昇、圧力低下時の液柱分離が緩和することでウォータハンマーを防止できる。
解答:正しい
解説:サージタンク以外に空気室を設けることでも可能です。
問20.ウォータハンマーを防止するためにポンプのフライホイール効果を大きくした。
解答:正しい
解説:フライホイールを取り付けると、原動機が急に停止しても回転数が徐々に低下するようになります。