丙種化学

試験の概要と傾向

 高圧ガス製造保安責任者試験丙種化学(液石、特別)は、毎年4,000人程度の方が受験されます。受験者の方のほとんどが、業務上必要なため、受験される方が多く、その合格率は40%~50%程度です。しかしながら、合格者のほとんどが、科目免除の方であり、全科目受験者に至っては15~30%と高くない合格率です。
 丙種化学(液石、特別)の試験科目は学識、保安管理、法令の3科目です。試験時間はそれぞれ、学識:120分、保安管理:90分、法令:60分のテストです。問題数も各科目20問と多いため、時間以内全問解答する力も必要になります。
 学識、保安管理に出題される各分野の体系的な説明と問題を作成しました。丙種化学(液石、特別)の合格に役立てていただけると幸いです。

液化石油ガス・特別試験科目について

 丙種化学には、液化石油ガス(液石)と特別試験科目(特別)の二種類があります。それぞれの違いは何でしょうか?
 液化石油ガスでは、主にLPガス充てん事業所、LPガススタンド等のLPガス製造事業所において、保安を行うために必要な資格です。一方、特別試験科目では、LPガス以外の石油化学コンビナート等製造事業所、充てん事業所、天然ガススタンドにおいて保安を行うために必要な資格です。
 事業所の種類によって取得する資格が変わってきますので、受験の際は注意して申込みください。

学識

 丙種化学学識の出題問題から分野をまとめました。出題問題数20問とも異なる分野からの出題のため、20分野に分けられると考えられます。

①単位
②物質と分子
③理想気体
④状態図
⑤熱化学方程式
⑥反応式
⑦燃焼・爆発
⑧飽和蒸気圧と沸点
⑨ガスの性質
⑩工業的製造法
⑪円管内の流れ
⑫伝熱
⑬引張試験
⑭引張荷重
⑮金属材料の強度と破壊
⑯金属の腐食
⑰溶接
⑱計測器の原理
⑲ガスの圧縮
⑳ポンプの特性

 丙種化学学識は20分野に分かれているため、乙種と比べると出題範囲が広く、難しいように感じます。しかしながら、保安管理の出題分野と重複している分野もあります。また、実際に出題される問題はに限ると範囲は乙種よりも限定的と思われます。しかしながら、内容の理解、暗記は必須になりますので、しっかりと学習する必要があるかと思います。

保安管理

 丙種化学保安権利の出題問題から分野をまとめました。出題問題数20問とも異なる分野からの出題のため、20分野に分けられると考えられます。

①材料
②腐食
③検査
④貯槽・塔槽
⑤バルブ・配管・ガスケット
⑥安全計装
⑦ポンプ・圧縮機
⑧漏えい
⑨電気設備
⑩安全装置
⑪緊急遮断
⑫検知器
⑬防災設備
⑭除害装置
⑮運転管理
⑯誤操作防止
⑰緊急措置
⑱保全
⑲定期検査
⑳工事管理

 丙種化学の保安管理を過去10年分の傾向を確認すると下記20分野に分けることができます。20分野は出題の順番こそ変われど、満遍なく毎年出題されています。この20分野に分けてそれぞれ勉強することが必要です。それぞれの分野ごとに学習することでより理解がしやすくなり、また同じような問題を解くことで、定着させることができるかと思います。上記はあくまで過去の傾向のため、必ずしも上記通りに出題されるとは限りません。合格に少しでも近づけるように参考にしていただけると幸いです。

 

学識の問題集

 丙種化学学識の出題問題を2022年までの過去10年間の試験問題から分析しました。全体的に満遍なく出題されており、全20問の分野(出題タイトル)はおおよそ下記です。

問1.単位
問2.物質と分子
問3.理想気体
問4.状態図
問5.熱化学方程式
問6.反応式
問7.燃焼・爆発
問8.飽和蒸気圧と沸点
問9.ガスの性質
問10.工業的製造法
問11.円管内の流れ
問12.伝熱
問13.引張試験
問14.引張荷重
問15.金属材料の強度と破壊
問16.金属の腐食
問17.溶接
問18.計測器の原理
問19.ガスの圧縮
問20.ポンプの特性

 この出題傾向は毎年ほとんど変わることがありません。20問すべてが別々の分野というわけではなく、関連のある分野から何問か出題されているものの、問題自体は同じタイプのものではないため、暗記量も膨大になります。1日、1分野ずつでも学習する必要があるといえそうです。各分野ごとにまとめと練習問題を作成しました。もちろん、上記はあくまで過去の傾向のため、必ずしも上記通りに出題されるとは限りません。合格に少しでも近づけるように参考にしていただけると幸いです。

保安管理の問題集

 丙種化学保安管理の出題問題を2022年までの過去10年間の試験問題から分析しました。全体的に満遍なく出題されており、全20問の分野(出題タイトル)はおおよそ下記です。

問1.材料
問2.腐食
問3.検査
問4.貯槽・塔・熱交換器
問5.バルブ・配管・ガスケット
問6.計装・計測機器
問7.ポンプ・圧縮機
問8.漏えい
問9.電気設備
問10.安全装置・保安装置
問11.緊急遮断
問12.検知器
問13.防災設備
問14.除害装置
問15.運転管理
問16.誤操作防止対策
問17.緊急措置
問18.保全
問19.定期検査
問20.工事管理

 この出題傾向は毎年ほとんど変わることがありません。20問すべてが別々の分野というわけではなく、関連のある分野から何問か出題されているものの、問題自体は同じタイプのものではないため、暗記量も膨大になります。1日、1分野ずつでも学習する必要があるといえそうです。各分野ごとにまとめと練習問題を作成しました。もちろん、上記はあくまで過去の傾向のため、必ずしも上記通りに出題されるとは限りません。合格に少しでも近づけるように参考にしていただけると幸いです。