丙種化学の保安管理は、機械的なことに詳しい方や業務上設備を使用する方にとっては、理解しやすく問題も解きやすい科目かと思います。しかしながら、初学者の方にはわかりにくく、イメージしづらい設備の説明も多い学科です。また、近年では、過去問ではあまり見たことのない問題の出題も増えており、非常に合格しにくくなっています。
 過去の試験問題傾向から合格に必要な箇所をまとめております。また、過去問に出ていない者の、今後出題される可能性のありそうな箇所に関してもまとめていますので、参考にしていただけると幸いです。

合格点

 丙種化学の保安管理では、毎年20問の問題が出題されます。合格は満点の60%のため、20問中12問正解すれば、保安管理に関しては合格点になります。12問以上正解できるようにしっかりと学習しましょう。

分野

 丙種化学保安権利の出題問題から分野をまとめました。出題問題数20問とも異なる分野からの出題のため、20分野に分けられると考えられます。

①材料
②腐食
③検査
④貯槽・塔槽
⑤バルブ・配管・ガスケット
⑥安全計装
⑦ポンプ・圧縮機
⑧漏えい
⑨電気設備
⑩安全装置
⑪緊急遮断
⑫検知器
⑬防災設備
⑭除害装置
⑮運転管理・用役管理
⑯誤操作防止
⑰緊急措置
⑱保全
⑲定期検査
⑳工事管理

出題傾向

 丙種化学保安管理の出題問題を2022年までの過去10年間の試験問題から分析しました。全体的に満遍なく出題されており、全20問の分野(出題タイトル)はおおよそ下記です。

問1.材料
問2.腐食
問3.検査
問4.貯槽・塔・熱交換器
問5.バルブ・配管・ガスケット
問6.計装・計測機器
問7.ポンプ・圧縮機
問8.漏えい
問9.電気設備
問10.安全装置・保安装置
問11.緊急遮断
問12.検知器
問13.防災設備
問14.除害装置
問15.運転管理
問16.誤操作防止対策
問17.緊急措置
問18.保全
問19.定期検査
問20.工事管理

 この出題傾向は毎年ほとんど変わることがありません。20問すべてが別々の分野というわけではなく、関連のある分野から何問か出題されているものの、問題自体は同じタイプのものではないため、暗記量も膨大になります。1日、1分野ずつでも学習する必要があるといえそうです。各分野ごとにまとめと練習問題を作成しました。もちろん、上記はあくまで過去の傾向のため、必ずしも上記通りに出題されるとは限りません。合格に少しでも近づけるように参考にしていただけると幸いです。

nerima9worker

高圧ガス製造保安責任者試験の研究をしているガス+α 産業ガスの会社に勤務している現役のエンジニアです。 2022年1月から高圧ガスの試験問題・検定問題を研究しています。 平成25年(2013年)の問題から現在までの出題傾向を踏まえオリジナルの類題を掲載しています。

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