単位に関する問題は、丙種化学の学識にて出題される分野ですが、年によって出題されない時があります。出題された回のまとめは下記です。
検定年と回 | 出題有無 |
平成22年度第2回 | × |
平成23年度第1回 | × |
平成23年度第2回 | × |
平成24年度第1回 | 〇 |
平成24年度第2回 | 〇 |
平成25年度第1回 | × |
平成25年度第2回 | × |
平成26年度第1回 | 〇 |
平成26年度第2回 | × |
平成27年度第1回 | 〇 |
平成27年度第2回 | × |
平成28年度第1回 | 〇 |
平成28年度第2回 | × |
平成29年度第1回 | × |
平成29年度第2回 | 〇 |
平成30年度第1回 | 〇 |
平成30年度第2回 | × |
令和元年度第1回 | × |
令和元年度第2回 | × |
令和2年度第1回 | 〇 |
令和2年度第2回 | 〇 |
令和3年度第1回 | 〇 |
令和3年度第2回 | 〇 |
令和4年度第1回 | 〇 |
令和4年度第2回 | 〇 |
令和5年度第1回 | 〇 |
令和5年度第2回 | 〇 |
27回中15回出題されており、直近8回では毎回出題されています。出題範囲も狭く、傾向の強い分野のため、出題範囲をしっかりと覚えて、正解したい分野です。
問1.5単位 | |
項目 | 出題数 |
熱量 | 13 |
セルシウス温度とケルビン温度の関係 | 11 |
ジュール | 9 |
ゲージ圧力 | 8 |
温度差 | 8 |
SI接頭語 | 7 |
圧力 | 4 |
ここでは、単位分野における基本的な用語や知識に関する問題を掲載しています。問1~9は単位に関する基本的な内容の問題で複数回出題されています。次の各問について、適切な語句や意味を答えなさい。
問1.絶対温度の単位を答えよ。
解答:ケルビン(K)
問2.絶対温度T(K)とセルシウス温度T(℃)の関係を答えよ。
解答:T (K) = 273.15 + t (℃)
問3.単位面積当たりの力をなんというか。
解答:圧力
問4.真空状態をゼロとした圧力をなんというか。
解答:絶対圧
問5.大気圧をゼロとした圧力をなんというか。
解答:ゲージ圧
問6.力×仕事で表されるのは何か。
解答:仕事
問7.102、103、106、109のSI接頭語をそれぞれ答えよ。
解答:ヘクト(h)、キロ(k)、メガ(M)、ギガ(G)
問8.1気圧は何Paか。
解答:1.013×105 Pa
問9.1ワット(W)と仕事(J)との関係を時間(s)を用いて表せ。
解答:1 W = 1 J/sまたは、1 W・s = 1 J
次の各問いに対して正しいかどうか答えなさい。また、誤っている場合、誤りの部分を正しく直しなさい。
問1.1.0kWの電熱線ヒータを使って10分間加熱を行ったときに発生する熱量は、0.6MJである。
解答:正しい
解説:1 W・s = 1 Jのため、1.0 kW × 10 分 × 60 秒 = 600 kJ = 0.6 MJ
重要:熱量に関する問題は過去に13回出題されてます。直近7回は上記の形での問題が連続で出題されています。
問2.243Kをセルシウス温度で表すとおよそ-30℃である。
解答:正しい
解説:絶対温度とセルシウス温度の関係で表すと243 (K) = 273 + (-30 (℃))
重要:セルシウス温度とケルビン温度の関係に関する問題は過去に11回出題されてます。
問3.5ニュートン (N) の力で1キログラム (kg) 物体を動かす仕事は、5ジュール (J) である。
解答:誤り キログラム(kg)物体 → メートル(m)
解説:仕事の単位はジュール(J)でも表されます。1 (ジュール:J) = 1 (ニュートン・メートル:N・m)
重要:ジュールに関する問題は過去に9回出題されてます。ひっかけ問題としてkgやg等の重さを用いた形式での出題が過去に3回あります。1kgの物体を動かすことは力の中に含まれていす。
問4.絶対圧とは、ゲージ圧に大気圧を加えた値である。
解答:誤り 絶対圧とは、ゲージ圧 → ゲージ圧とは、絶対圧
解説:Pg = P – Pa、絶対圧:P、ゲージ圧:Pg、大気圧:Paで表されます。
重要:ゲージ圧力に関する問題は過去に8回出題されてます。
問5.温度差は、ケルビン (K) で表してもセルシウス度 (°C) で表しても数値は異なる。
解答:誤り 異なる。 → 等しい。
解説:温度差としての30℃と30Kは同じです。
重要:温度差に関する問題は過去に7回出題されています。
問6.10MPaは10×106MPaと表すことができる。
解答:正しい
解説:SI接頭語では、キロ(k)、メガ(M)、ギガ(G)、と増えていき、それぞれ103、106、109です。
重要:SI接頭語に関する問題は過去に7回出題されています。誤った問題として、MPaについて103で表す問題が3回出題されています。気圧のPaへの変換が3回出題されています。
問7.面積1cm2の面に、垂直で均一に1ニュートン (N) の力が加わるときの圧力は、1kPaである。
解答:誤り 1kPa → 10kPa
解説:1Pa = 1N ÷ 1(m2)で表されます。1cmは0.01mなので、1cm2は0.01 × 0.01 = 0.0001m2 = 10-4 m2です。1Nを1cm2で割ると104 Paなので10×103Pa=10kPa
重要:圧力に関する問題は過去に4回出題されています。1cm2であたりに1kPaか10kPaで出題されています。