安全装置・保安装置(特別) 練習問題・演習問題

練習問題

問1.入口側の圧力が上昇し、あらかじめ定められた圧力になったときに弁体が開いて流体(蒸気又はガス)を排出し、圧力が所定の値に降下すれば再び弁体が閉じる機能をもつバルブを何というか。

解答:安全弁

問2.弁座口から吹き出した流体の一部が安全弁の出口以外からも外部へ放出する安全弁を何というか。

解答:開放型安全弁

問3.弁座口から吹き出した流体が安全弁の出口以外の部分から放出されないを何というか。

解答:密閉型安全弁

問4.あらかじめ決められた設定圧力で確実に作動するノンメカニカルな圧力安全装置を何というか。

解答:破裂板ラプチャーディスク

問5.容器の破裂等を防止するため、高温になると可溶合金が溶融して内部の流体を外部に放出し、破裂を防止するためのものを何というか。

解答:溶栓(可溶栓)

問6.気体用や液体用の配管に取り付けておき、流体の背圧によって弁体が逆流を防止する形で作動する構造にした弁を何というか。

解答:逆止弁

問7.問6の弁を2種類答えなさい。

解答:スイング逆止弁リフト逆止弁

演習問題

 次の各問いに対して正しいかどうか答えなさい。また、誤っている場合、誤りの部分を正しく直しなさい。

問1.多段式往復圧縮機の出口付近1箇所に安全弁を設置した。

解答:誤り 出口付近1箇所に → 各段に
解説:多段圧縮機では最終段にのみ安全弁を取り付けても、途中で圧力が上昇すれば危険なため、各段に安全弁を取り付ける必要があります。

問2.破裂板は、構造が簡単で、固着性の流体に適している。

解答:正しい
解説:破裂板は、 高粘性、固着性、腐食性の流体に適しています。

問3.破裂板は、圧力降下に時間がかかり、負圧による破損防止には用いられない。

解答:誤り 圧力降下に時間がかかり→短時間で圧力降下し、 用いられない→用いられる
解説:破裂板は過剰圧力、負圧対策のどちらでも用いられます。

問4.破裂板は、定期的な交換が必要である。

解答:正しい
解説:一度作動すると運転を停止し、破裂板の取り替えが必要なため、定期的に交換することで、知らないうちに作動していることを防ぎます。
ポイント 作動しても装置内の圧力が下が れば自動的に復元して、 流体の放出が止まるのは安全弁ですが、破裂板の問題でよく聞かれます。

問5.破裂板は、製作したロットから抜き取り検査を行い、全数を作動テストする必要はない。

解答:正しい
解説:破裂板は、一度作動すると破けてしまうため、二度と使用することができません。

問6.ばね式安全弁は、 目視点検が容易な位置に、機能を阻害しないように弁軸を鉛直方向にして取り付ける。

解答:正しい
解説:ばね式安全弁取付けにはいくつか決まりがあり、入口配管は、異物により安全弁の作動を妨げないよう、 取り付ける配管の上側から取り出すのが一般的です。また、弁の呼び径以上の管径とし、ポケットを設けません。

問7.ばね式安全弁は調整ボルトにより設定圧力が変えられるが、いったん設定され、調整ボルトは、みだりに触って設定圧力を変更しない。

解答:正しい
解説:ばね式安全弁の設定圧力は、それ以上圧力が上がると危険なため設定しています。そのため、ばね式安全弁が作動したからと言って、圧力を調整してはいけません。

問8.大気圧付近で取り扱われる低温の可燃性液化ガス貯槽に、 真空安全弁を取り付けた。

解答:正しい
解説:負圧による破壊を防止するため、安全弁を取り付ける必要があります。

問9.上流に高圧部があり、減圧弁を介して下流に低圧部がある高圧ガス設備の高圧部のみに安全弁を設置した。

解答:誤り のみに → と低圧部に
解説:減圧弁が破損した場合、低圧部の圧力が上昇するため、安全弁の設置が必要です。

問10. 逃し弁は、主に内部の液体の圧力上昇を防止するために用いられる。

解答:正しい
解説:逃し弁は、一般的にポンプや液体配管に設置され、放出された液体は設備の他の部分に回収されます。

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