安全弁・・・その原理は、バルブの入口側の圧力が上昇し、あらかじめ定められた圧力になったときに弁体が開いて流体(蒸気又はガス)を排出し、圧力が所定の値に降下すれば再び弁体が閉じる機能をもつバルブが安全弁です。
利点 ①機会内の圧力が下がれば自動的に復元して放出が止まる
②作動設定圧力の微調整が可能であり精度もよい
ばね式安全弁・・・円筒コイルばねにより弁体を弁座に押し付けておき、内圧がばねの力より大きくなると弁体が上がり、内部流体を放出し圧力を降下させる。
液体の圧力上昇防止も可。入口配管は安全弁の呼び径以上の管径とし、ポケットを設けない。
揚程式安全弁・・・安全弁のリフトが弁座口の径の1/40以上1/4未満で、弁体が開いたときの流路面積の中で弁座流路面積(カーテン面積)が最小となる安全弁です。
全量式安全弁・・・弁座流路面積が、のど部の面積より十分大きなものとなるようなリフトを得られる安全弁です。
開放型安全弁:弁座口から吹き出した流体の一部が安全弁の出口以外からも外部へ放出
→流体は大気に放出しても問題ないもの限定
密閉型安全弁:弁座口から吹き出した流体が安全弁の出口以外から放出されない
破裂板(ラプチャーディスク)・・・あらかじめ決められた設定圧力で確実に作動するノンメカニカルな圧力安全装置です。圧力容器、配管系、ダクトなどの密閉された装置が過剰圧力又は負圧によって破損することを防止するために設ける、破裂板(ラプチャーディスク)、ホルダー、バキュームサポートなどで構成された安全装置です。
利点 ①構造が簡単
②作動後の時間が極めて短時間
③ばね式安全弁を取り付けることが不適当な場所に効果的
④高粘性、固着性、腐食性流体に適している
欠点 ①一度作動すると運転を停止し、破裂板の取り替えが必要
⑤定期的に破裂板を交換する必要がある。
逃し弁(リリーフ弁)・・・ポンプや液体配管などに設置され、主として内部の液体の圧力上昇を防止するために用います。設定圧力になると自動的に弁が開き、内部の流体を放出して圧力を下げます。
自動圧力制御装置・・・設備内に流れる流体量を自動的に制御し、圧力の異常上昇を防止するためのものです。
溶栓(可溶栓)・・・容器の破裂等を防止するため、高温になると可溶合金が溶融して内部の流体を外部に放出し、破裂を防止するためのものです。