引張試験 練習問題・演習問題(特別)

練習問題

問1.物体に荷重を作用させた際、物体の内部に生じる反対方向の力のことを何というか。

解答:応力

問2.外力が物体を相互に引っ張り合うように作用するときに発生する力を何というか。

解答:引張応力

問3.物体内部のある面と平行方向に、その面にすべらせるように作用する力を何というか。

解答:せん断応力

問4.フックの法則を表せ。

解答:σ=Eε σ:応力、E:縦弾性係数、ε:ひずみ

問5.物体の変形の割合を何というか。

解答:ひずみ

演習問題

 次の各問いに対して正しいかどうか答えなさい。また、誤っている場合、誤りの部分を正しく直しなさい。

問1.丸棒に引張荷重を加えると、 荷重の小さい範囲では応力とひずみは正比例し、フックの法則に従う。

解答:正しい
解説:丸棒に応力をかけていくと比例限界点まではフックの法則に従います。また、フックの法則は、σ=Eε で表されます。σ:応力、E:縦弾性係数、ε:縦ひずみ

問2.丸棒に引張荷重を加えると、変形してひずみが生じ、引張方向のひずみと垂直方向のひずみの比はポアソン比で表される。

解答:正しい
解説:ポアソン比はで表されます。

問3.破断後の最小面積と元の断面積からの断面積の減少率から絞りが表される。

解答:正しい
解説:絞りとは、断面積の最大変化量で、破断後の断面積を原断面積に対して百分率で表した値を言います。

問4.次の「応力-ひずみ線図」について正しいかどうか解答しなさい。また、誤っている場合、誤りの部分を正しく直しなさい。

(1) X軸はひずみ、 Y軸は応力を表す。

解答:正しい

(2) F点に相当する応力を弾性限度という。

解答:誤り 点F → 点B

(3) D点からE点を降伏点という。

解答:正しい
解説:降伏点では、荷重を取り除いても元に戻りません。

問5.次の「応力-ひずみ線図」について正しいかどうか解答しなさい。また、誤っている場合、誤りの部分を正しく直しなさい。

(1) B点では、荷重を取り除くとひずみがなくなる限界点なので、弾性限度という。

解答:正しい。
解説:ひずみがなくなる限界点ではフックの法則は成り立ちません。

(2) 引張荷重を徐々に増やしていくとき A点まではフックの法則が成立する。

解答:正しい
解説:フックの法則の傾きは縦弾性係数の値です。

(3) 点Eは破壊点である。

解答:誤り 点E → 点G
解説:破壊点では応力が低下し、破断されます。

問6. 次の「応力-ひずみ線図」について正しいかどうか解答しなさい。また、誤っている場合、誤りの部分を正しく直しなさい。

(1) 点Fを引張強さという。

解答:誤り 点F → 点G
解説:引張強さは最大荷重を示します。

(2) B点を荷重を取り除くとひずみがなくなる限界点とすると、点Bまでフックの法則が成り立つ。

解答:誤り 成り立つ → 成り立たない
解説:フックの法則はひずみがなくなる限界点では成り立ちません。

(3) G点を通り過ぎると破壊が起き始めるため、破断限界点という。

解答:誤り を通り過ぎると破壊が起き始めるため、破断限界点という。→ 引張強さ
解説:一般に点Hで破断が起こるので破壊点と言います。

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