問1.検査物の表面に浸透性の高い液体を塗り、亀裂に液が浸透してから表面の余分な浸透液を洗いさっても浸透液が残る作用を利用した測定方法を何というか。
解答:浸透深傷試験
問2.試験体を磁化してすることで磁束を生じさせ、欠陥部(きず)に生じた磁極に強磁性体の微粉末が付着することを利用する検査を何というか。
解答:磁気深傷検査(磁粉深傷検査)
問3.放射線が物質を透過する性質と写真フィルムを感光させる性質を使用した検査方法を何というか。
解答:放射線透過検査
問4.試験体に超音波を入射すると、試験体中に欠陥(傷)が存在する場合は、その欠陥(傷)によって試験体の内部を超音波が反射・散乱し、欠陥がない場合、超音波は底面で反射し再び戻って来ることで行う検査を何というか。
解答:超音波深傷検査
問5.交流電流を流したコイルを試験体に近づけたとき、試験体に生じる渦電流が試験体中の欠陥、形状、寸法の変化を検出することで検査する方法を何というか。
解答:渦電流深傷検査(渦流探傷試験)
問6.試験体が外力を受けて変形・破壊するときにエネルギーが解放され、その一部が弾性エネルギーを超音波として放出される現象を利用して検査する方法を何というか。
解答:アコースティック・エミッション試験
次の各問いに対して正しいかどうか答えなさい。また、誤っている場合、誤りの部分を正しく直しなさい。
問1.蛍光浸透探傷試験では、内部に浸透した蛍光液によって材料内部の欠陥の検出に適用できる。
解答:誤り 内部に浸透した蛍光液によって材料内部の欠陥の検出に適用できる。
→ 材料内部の欠陥の検出には適用できない。
解説:浸透深傷試験は、表面に開口した欠陥の検出にしか用いれず、表面近傍の内部欠陥の検出にも適用できません。
問2.磁粉探傷試験は、オーステナイト系ステンレス鋼にも適用できる。
解答:誤り 適用できる。 → 適用できない。
解説:オーステナイト系ステンレス鋼は、金属である者の、磁化しません。
問3.放射線透過試験は、 X線の反射時間を利用して材料の厚さ測定を行うことができる。
解答:誤り できる。 → できない。
解説:試験体の内部欠陥がわかり、接続部や鋳鋼品の検査によく用いられます。
問4.放射線透過試験は、放射線入射方向に直角な面にある微細欠陥や薄くて平面的に広がりのある欠陥の検出には向いている。
解答:誤り 向いている。 → 不向きである。
解説:放射線が物質を透過する性質と写真フィルムを感光させる性質を使用した検査方法です。
問5.渦電流(渦流) 探傷試験は、 熱交換器チューブ (導体)の割れなどの欠陥の検出に適しているが、腐食検査には用いれない。
解答:誤り 用いれない。 → 用いられる。
解説:交流電流を流したコイルを試験体に近づけたとき、試験体に生じる渦電流が試験体中の欠陥、形状、寸法の変化を検出することで検査する方法です。
問6.アコースティック・エミッション試験は、材料に応力が生じている状態で実施する。
解答:正しい
解説:進行中の欠陥を検出する方法です。
問7.圧力容器の開放検査において金属材料内部の深い位置にある球状欠陥を検出する試験法として超音波探傷試験を用いた。
解答:正しい
解説:他に放射線透過試験でも検査可能です。