検知器(特別)

ガス検知器

接触燃焼式・・・白金線コイルに活性触媒の検知素子と不活性物質の補償素子によりホイートストンブリッジを組んだものです。
原理:可燃性ガスが検知素子に接触するとその表面で接触燃焼反応が起こり、燃焼熱による温度上昇により、白金線コイルの電気抵抗値が増加、電圧出力が発生することで測定可能です。エアーミキサを取り付けて測定します。

半導体式(セラミック式)・・・加熱された金属化合物の(SnO2、ZnO)に可燃性ガスが触れると可燃性ガス濃度の増加により金属酸化物の電気抵抗値が変化することで測定します。特徴としては、不活性以外のガスが原理上検知可能で低濃度のガスの検知にも有効です。

定電位電解式・・・一定の電位に保たれた電極上で検知対象ガスを電気分解し、その時に発生する電流をガス濃度として検知します。
一酸化炭素、硫化水素の検知に良く用いられます。

電量式(クーロメトリ)・・・電圧のある電極間に溶液を満たし、溶液とガスが反応した際に流れる電流によって測定する検知器で、毒性ガスの検知に有効です。

隔膜イオン電極式・・・電解液で満たされた容器に、気体透過膜を検知電極と比例電極が設置されており、気体透過膜を透過したガスがイオン化し、これによって生じた起電力を測定してガス濃度を検知するもので毒性ガスに有効です。

ガルバニ電池式・・・作用極に貴金属、対極に卑金属が設置された定電位電解式検知器の1つです。酸素が電解駅に溶解すると還元電流が発生し、これを測定することで酸素濃度を測定できます。ガルバニ電池式は酸素の測定に用いられます。

ガス検知器の種類ガスの種類
定電位式硫化水素、塩素、亜硫酸ガス、一酸化炭素
電量式硫化水素、塩素、亜硫酸ガス
半導体式硫化水素、一酸化炭素、アクリロニトリル、二酸化硫黄
隔膜イオン式塩素、アンモニア、シアン化水素
カルバニ電池式酸素
検知器の使用例

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