問1.金属の接合部を摩擦や爆発によって加熱し、圧力を加えて接合する方法を何というか。
解答:圧接
問2.母材を溶かさずに、「ロウ材」という接着剤を接合したい部品の隙間に染み込ませて接合する方法を何というか。
解答:ろう付け
問3.気中を電気が通ずる放電現象で、空気中に発生する電流のことです。離れた2つの電極に電圧をかけていくと、2つの電極の間に電流が発生し、同時に強い光と高い熱を何というか。
解答:アーク
問4.電用電極にタングステン(Tungsten)を用い、アークおよび溶接部をシールドガスで覆う溶接を何というか。
解答:ティグ(TIG)溶接
問5.シールドガスに主にアルゴンを用い、放電電極が溶け、消耗電極式の溶接法を何というか。
解答:ミグ(MIG)溶接
問6.シールドガスに活性ガスである二酸化炭素を用い、放電電極が溶け、消耗電極式の溶接法を何というか。
解答:マグ(MAG)溶接
問7.溶接金属内にガスが残留したため、空洞が生じたものを何というか。
解答:ブローホール
問8.溶接金属がルート面に達しなく、開先の一部がそのまま残ったものを何というか。
解答:溶込不良
問9.溶接金属と母材または溶接金属と溶接金属が十分に融着していないもの
解答:融合不良
問10.溶接金属が母材に融合しないで重なるものを何というか。
解答:オーバーラップ
問11.母材または既溶接の上に溶接して生じた止端の溝を何というか。
解答:アンダーカット
次の各問いに対して正しいかどうか答えなさい。また、誤っている場合、誤りの部分を正しく直しなさい。
問1.ブローホールは、溶着金属中に溶着金属が満たされないで溝となって残る現象をいう。
解答:誤り ブローホール → アンダカット or 溶着金属が満たされないで溝となって残る現象 → 生じる球状の空洞
溶接の止端に沿って母材が掘られて、溶着金属が満たされないで溝となって残ることをいう。
問2.溶着金属が止端で母材に融合しないで重なることを溶込み不良という。
解答:誤り 溶込み不良 → オーバーラップ
解説:溶込み不良は、完全溶込み溶接継手において、溶け込まない箇所があることを言います。
問3.融合不良は、溶接金属がルート面に達しなく、開先の一部がそのまま残ったものをいう。
解答:誤り 融合不良 → 溶込み不良 or 溶接金属がルート面に達しなく、開先の一部がそのまま残ったもの
解説:融合不良は、溶接境界面が互いに十分に溶け合っていないとも言えます。
問4.クレータ割れとは、下側に発生する内部割れをいう
解答:誤り 下側に発生する内部割れ → 溶接部終端部のクレータに生じる割れ
解説:クレータとは溶接ビードの最後の部分にできる窪み(くぼみ)のことです。
問5.アンダカットは、溶接の止端に沿って母材が掘られて、溶着金属が満たされないで溝となって残っている部分をいう。
解答:正しい
解説:アンダカットは、溶接欠陥の一種です。
問6.ガスシールド消耗電極式アーク溶接は、 自動的に供給されたワイヤの先端と母材との間にアークを発生させ、 アークおよび溶接金属をガスで覆い大気から保護して行う溶接方法でガスとして二酸化炭素を用いことがある。
解答:正しい
解説:シールドガスとして二酸化炭素を用いる場合、マグ(MAG)溶接と言います。
問7.被覆アーク溶接は、あらかじめ散布された粒状のフラックス中にワイヤ (電極)を送給し、ワイヤ先端と母材との間にアークを発生させて溶接を行う溶接方法である。
解答:誤り 被覆アーク溶接 → サブマージアーク溶接
解説:被覆アーク溶接は、母材と同材質の被覆アーク溶接棒を電極とし、この心線と母材との間にアークを発生させ溶接を行う方法です。
問8.サブマージアーク溶接は、厚板の自動溶接などに広く利用されている高能率な溶接方法である。
解答:正しい
解説:サブマージアーク溶接は、溶接ワイヤと母材との間にアークを発生させて溶接する方法です。
問9.ミグ (MIG) 溶接は、自動的に供給されたワイヤの先端と母材との間にアークを発生させ、 アークおよび溶接金属をガスで覆い大気から保護して行う溶接方法である。
解答:正しい
解説:ミグ (MIG) 溶接では、シールドガスに主にアルゴンを用います。
問10.ティグ (TIG) 溶接は、タングステン溶接棒と被溶接部との間にアークを発生させシールドガスで覆う溶接を行う方法である。
解答:正しい
解説:シールドガスには不活性ガスを用います。
問11.ガス溶接は、酸素アセチレン溶接といわれる。
解答:正しい
解説:可燃性ガスの燃焼熱を利用して溶接を行う方法であり、酸素とアセチレンの組合せで行われるためです。