緊急遮断装置・・・ガス設備から災害、機器トラブルに起因する2次災害が発生しないように、防止するために設置する装置を緊急遮断装置という。
法的な要件
特殊反応設備又は高圧ガス設備の事故の発生が直ちに他の製造設備に波及する恐れのある設備について、「緊急時に安全に、且つ、速やかに遮断する為に設置する。また、高圧ガス(液化ガス)の貯槽に取りつけた配管に液化ガスが漏洩したときに、安全且つ速やかに遮断する為に設置する」と規定されています。
性能に関する要件
緊急遮断弁:JIS規格によって「定期的に弁座漏れ検査、作動検査を行い、漏れ量が保安上支障のない量以下であること」と定められています。
ウォータハンマー(水撃作用):配管のバルブを急激に閉止すると液体の慣性力が運動エネルギーに変化して配管、バルブに衝撃を与える現象です。配管距離が長い場合、バルブの閉止時間が短いと発生しやすいため、十分な時間をかけて閉止される必要があります。
取付け場所
特定製造事業所:自動又は、遠隔操作のいずれでも作動できることが望ましいとされています。
貯槽:遠隔操作が可能でなければなりません。遮断を行う場所は、貯槽の外面から5m以上、コンビ測適用の場合、10m以上離れた位置であることです。
安全に作動させるための信頼性
緊急の際、確実に閉止可能ないように、動力が確実に供給されるようにする必要があります。また、地震発生時に遮断されるように、所定の耐震性能を有したものを使用します。
逆止弁・・・気体用や液体用の配管に取り付けておき、流体の背圧によって弁体が逆流を防止する形で作動する構造にした弁です。つまり、流体の流れを常に一定方向に保ち、逆流を防止する弁です。
①スイング逆止弁・・・流路は直線で、円盤状の弁体がヒンジを支点とするレバーに取り付けられているか、ヒンジ機構と一体化された弁体を内蔵した弁です。流路が力線のため、水平配管、垂直配管に用いられます。
②リフト逆止弁・・・流路がS字状になる玉形弁です。流路自体がS字状のため圧力損失が大きいです。 水平配管取り付けに限定されます。
・車両に固定した容器・・・ばね式安全弁
・一般高圧ガスの容器・・・破裂板式、溶栓式