問1.電解液のような腐食環境下で異なる種類の金属が接触し電子電導したときに、片方の金属の腐食が促進される現象を何というか。
解答:異種金属接触腐食
問2.酸素濃度の差によって起こる腐食を何というか。
解答:通気差腐食
問3.表面が局部的に点、または孔状に深く侵食される現象を何というか。
解答:孔食
問4.塩化物環境にあるステンレス鋼やアルミニウムおよびアルミニウム合金等の不動態皮膜を形成する金属が、接触していたり、異物が付着していたりすると、接触面や付着物との間に形成される腐食を何というか。
解答:すき間腐食
問5.金中の特定の成分が選択的に溶出する腐食形態を何というか。
解答:脱成分腐食
問6.金属材料の結晶粒界だけが選択的に腐食する現象を何というか。
解答:粒界腐食
問7.対象物となる金属を卑な金属に接続することで腐食を防ぐ方法を何というか。
解答:流電陽極法
問8.直流電源を用い、適当な金属を陽極として用い、防食対象を負極として通電することで腐食を防ぐ方法を何というか。
解答:外部電源法
次の各問いに対して正しいかどうか答えなさい。また、誤っている場合、誤りの部分を正しく直しなさい。
問1.電気防食法として用いられる外部電源法は、交流電源を用いて防食を行う方法である。
解答:誤り 交流電源 → 直流電源
解説:適当な金属を陽極として用い、防食対象を負極として通電することで腐食を防ぐ方法です。
問2.埋設配管の防食として、直流電源のプラス極を被防食体に、マイナス極を土壌中に設置した電極につないだものを外部電源法という。
解答:誤り プラス、マイナスを入れ替える
解説:外部電源法では、直流電源を用い、プラス極を土壌中に設置した電極につなぐ方法です。
問3.流電陽極法の電源は直流電源である。
解答:誤り 電源は直流電源である。 → 電源は不要である。
解説:流電陽極法は、犠牲陽極法とも呼ばれ、海水中や土中などの電解質中にある被防食体よりもイオン化傾向の大きい金属を接続し、両者間の電位差を利用して被防食体に防食電流を流す方式のため、直流電源は不要です。
問4.炭素鋼の流電陽極法における犠牲陽極として、 亜鉛、マグネシウムなどが使用できない。
解答:誤り 使用できない。 → 使用できる。
解説:亜鉛、マグネシウムは腐食電位列において炭素鋼より卑な金属のため、犠牲陽極として適しています。
問5.炭素鋼の亜鉛めっきを施すと、湿食に対する防食になる。
解答:正しい
解説:亜鉛は、腐食電位列において炭素鋼より卑な金属のため、亜鉛がアノードとなるので、炭素鋼の防食になります。
問6. 炭素鋼の埋設配管を電気防食するため、 犠牲陽極にニッケルを用いた。
解答:誤り ニッケルを用いた。 → ニッケルは用いれない。
解説:ニッケル、銅等は腐食電池列が炭素鋼より、貴な金属のため、犠牲陽極として適していません。
問7.配管や容器の外面の保温施工が、内面の乾食に対する防食として用いられる。
解答:誤り 用いられる。 → 用いられない。
解説:乾食は、高温ガスが直接反応することで起こることが多いです。
問8. 腐食しろを加えた肉厚にすることは、均一腐食で減肉した際の防食対策にならない。
解答:誤り 防食対策にならない。 → 防食対策になる。
解説:腐食しろとは、腐食を見込んだ厚みのことです。