誤操作防止(特別) 練習問題・演習問題

練習問題

問1.人間は基本的に直裁的、省力的であり、忘れる、思い込み、錯覚などの特性があり、それによって起こる失敗を何というか。

解答:ヒューマンエラー

問2.作業をする前に対象を指で指し、それが正しいことが確認出来たら、「ヨシ」と声を出すことを何というか。

解答:指差呼称

問3.作業や職場にひそむ危険性や有害性等の危険要因を発見し解決する能力を高める手法を何というか。

解答:危険予知

問4.危ないことが起こったが、幸い災害には至らなかった事象のことを何というか。

解答:ヒヤリ・ハット

問5.ある一定の条件が整わないと他の動作ができなくなるような機構のことを何というか。

解答:インターロック

演習問題

 次の各問いに対して正しいかどうか答えなさい。また、誤っている場合、誤りの部分を正しく直しなさい。

問1.誤操作は人間が引き起こすものであるので、 日常から訓練や教育をしても、設備への誤操作対策は必要である。

解答:正しい
解説:誤操作の対策は、どのような作業であっても可能な限り行う必要があります。

問2.単純な繰り返し作業や過度な緊張を強いられている作業は、エラーの発生が低下し、 信頼性も高くなる。

解答:誤り エラーの発生が低下し、 信頼性も高くなる。 → エラー発生の増加や信頼性の低下になる。
解説:単純作業の繰返しは、ミスが起こる原因の1つのため、作業リズムに変化を茂田rせることが必要です。また、過緊張状態もミスを引き起こすため、通常状態に戻す必要があります。

問3.緊急事態に実施すべき最低限度の作業を大書し掲示することは、誤操作防止に有効である。

解答:正しい
解説:緊張を強いられる作業や、逆に単純な動作の繰返し作業では、不注意によるエラーを起こしやすいです。緊急時には、冷静に操作できなくなることがあるため、最低限の作業を記載することは有効です。

問4.指差呼称は、誤操作防止対策に有効ではない。

解答:誤り 有効ではない。 → 有効である。
解説:脳に刺激を与え、 活性化が図られることから有効です。

問5.安全推進手法として、危険予知、5S活動、ヒヤリハット、指差呼称等があり、これらを行うことは安全意識の向上につながる。

解答:正しい
解説:指差呼称は、誤操作防止につながります。

問6.ヒューマンエラーの防止として、 ダブルチェック、 相互注意、 復唱・復命などがある。

解答:正しい
解説:誤操作防止の手法として用いられます。

問7.警報設備では、警報発報後に正常状態に回復すれば、自動で警報が解除されるシステムとしなければならない。

解答:誤り としなければならない。 → とする場合もある。
解説:正常に回復しても 異常内容を確認し、措置が終わるまで解除されないシステムを用いる場合もあります。

問8. 保安上重要なスイッチに、カバーをかけることで、誤って接触したり、操作しないようにした。

解答:正しい
解説:運転上重要なスイッチをダブルアクション式にすることも、 誤操作防止対策に有効です。

問9.操作手順を間違えたときにでも、必要な条件が整わないとその操作が作動しないようインターロック機構を採用することは有効である。

解答:正しい
解説:最近のプラントでは、 高度の計装システムが採用され、誤操作、誤った手順で操作されないようインターロックを使用しています。

問10.安全弁の元弁のハンドルを開状態でロックピンで固定することや安全弁の元弁のハンドルを外すことは、誤操作防止対策である。

解答:正しい
解説:安全弁の元弁を外すことは一見すると、緊急時に操作出来ず、誤操作防止として不適切に思えますが、緊急時に安全弁の元弁を締めることはありません。安全弁は規定圧力以上になった際にガスを放出するもので、元弁を締めるのは安全弁を取り外す時等です。

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