防災設備(特別) 練習問題・演習問題

練習問題

問1.対象設備に対し固定された噴射ノズル付き配管により水を噴霧する装置を何というか。

解答:水噴霧装置

問2.対象設備に対し固定され孔あき配管または散水ノズル付き配管により散水する装置を何というか。

解答:散水装置

問3.対象設備に対して搬入してホースにより消火栓に直結する消火設備を何というか。

解答:移動式放水銃

問4.水蒸気又は水その他空気、窒素ガスを噴射するものであって、漏えいしたガスが加熱炉等に流入することを遮断できるものを何というか。

解答:スチームカーテン

問5.設備・装置から油や薬品等が漏れ出した際に、設備や装置の周囲の限られた箇所から漏れ出て行ってしまうことを防止する為のものを何というか。

解答:防液堤

問6.火災時に急激に火が広がるのを防ぐために設けられた、耐火構造の壁のことを何というか。

解答:防火壁

問7.設備・装置で使用した際に余ったガスを焼却することで無害化し、処理する設備で、高所で焼却を行う塔型のものを何というか。

解答:エレベーテッドフレアー

問8.ある一定の条件が整わないと他の動作ができなくなるような機構のことを何というか。

解答:インターロック機構

演習問題

 次の各問いに対して正しいかどうか答えなさい。また、誤っている場合、誤りの部分を正しく直しなさい。

問1.スチームカーテンは、配管に上向きノズルを設け、カーテン状にスチームを噴霧するもので、上方噴射の場合は拡散させる効果もある。

解答:正しい
解説:スチームカーテンは一般にガス、液化ガスの遮断、希釈のために設置されます。

問2.スチームカーテンは、拡散効果があるため、加熱炉への可燃性ガスの流入防止には使用できない。

解答:誤り 拡散効果があるため、加熱炉への可燃性ガスの流入防止には使用できない。
→ 加熱炉への可燃性ガスの流入防止に使用できる。

解説:スチームカーテンは遮断、希釈効果があるため、加熱炉等への流入防止として設置されます。拡散効果があるのは、上方向への噴射の場合です。

問3.液化ガス貯槽内の漏えい対策として防液堤を設置した。

解答:正しい
解説:防液堤は漏洩したガスや液化ガスの拡散防止を目的としているため、貯槽の貯蔵能力に相当する容積以上の容量が必要です。

問4.防液堤の容量は、貯蔵量から等エンタルピー膨張による気化量を差し引いた分で良い。

解答:正しい
解説:防液堤の容量は、主に貯蔵量によって決まり、液化酸素の場合、貯蔵能力の60%以上の容量が必要です。

問5.防液堤内に雨水が滞留するのを防止するため、防液堤内から外部に排出するための措置を講じたが、常に排水状態にした。

解答:誤り 常に排水状態にした。 → 排水時以外は閉とした。
解説:防液堤の材料は、鉄筋コンクリート、 鉄骨鉄筋コンクリート、 金属、土等を使用します。

問6.毒性ガスの貯槽に対する防液堤の設計において、防液堤内にたまる液の表面積ができる限り小さくなるように防液堤の高さを決定した。

解答:正しい
解説:毒性ガスを吸い込むと危険なため、液化ガスの蒸発をできるだけ減少させるように表面積を可能な限り小さくします。

問7.アセチレンガスの圧縮機と容器置場との間に鉄筋コンクリートの障壁を設置した。

解答:正しい
解説:一般的に障壁として鉄筋コンクリート、コンクリートブロック、銅板等用いますが、アセチレンガスには銅板は用いられません。

問8. 漏えいしたガスが、火気を取り扱う施設に流動することを防止するための措置の一つに高さ2m以上の防火壁がある。

解答:正しい
解説:防火壁は、8m以上の距離が確保できない場合の対策で、必要な高さと迂回水平距離を確保して設置されます。

問9.水噴霧装置や散水装置は、 消火設備であり、 火災を直接消火するためのものではない。

解答:誤り 消火設備 → 防火設備
解説:水噴霧装置や散水装置は、消火設備として設置されておらず、あくまで火災による延焼を防ぐための防火設備です。

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