乙種機械の保安管理は、機械的なことに詳しい方や業務上設備を使用する方にとっては、理解しやすく問題も解きやすい科目かと思います。しかしながら、初学者の方にはわかりにくく、イメージしづらい設備の説明も多い学科です。また、近年では、過去問ではあまり見たことのない問題の出題も増えており、非常に合格しにくくなっています。
過去の試験問題傾向から合格に必要な箇所をまとめております。また、過去問に出ていない者の、今後出題される可能性のありそうな箇所に関してもまとめていますので、参考にしていただけると幸いです。
合格点
乙種機械の保安管理では、毎年15問の問題が出題されます。合格は満点の60%のため、15問中9問正解すれば、保安管理に関しては合格点になります。9問以上正解できるようにしっかりと学習しましょう。
分野・出題傾向
乙種機械保安管理の出題問題から分野をまとめました。出題問題数15問とも異なる分野からの出題のため、15分野に分けられると考えられます。
No | 分野 |
1 | 燃焼・爆発 |
2 | ガスの性質・利用方法 |
3 | 材料 |
4 | 計測機器 |
5 | 貯槽・管継手・弁・反応器 |
6 | ポンプ・圧縮機 |
7 | 事故例(流動・伝熱・分離) |
8 | 流体の漏洩 |
9 | 安全・信頼性管理 |
10 | 電気設備 |
11 | 保安設備 |
12 | 防災設備 |
13 | 運転管理 |
14 | 設備管理・工事管理 |
15 | 設備の検査 |
乙種機械保安管理は乙種化学保安管理と出題分野はほとんど同じです。学識の出題分野と被っている分野もあります学識で覚えた知識が保安管理でも利用できます。設備に関する知識をしっかりと覚える必要があるかと思います。
出題傾向と問題
既に記載した通り、全15問とも分野の偏りはなく、満遍なく出題されます。そのため、傾向に偏りがなく網羅的に暗記する必要があります。そのためには、単に内容をインプットするだけでなく、問題を解くことでアウトプットし、記憶の定着が重要です。高圧ガス試験の過去問を解くことで定着することができます。それに加えて、それぞれの分野ごとに学習することでより理解がしやすくなり、また同じような問題を解くことで、定着させることができるかと思います。各分野ごとの練習問題を作成し、リンクを貼り付けています。
問 | 分野 | おすすめ順 |
1 | 燃焼・爆発 | 8 |
2 | ガスの性質・利用方法 | 15 |
3 | 計測機器 | 9 |
4 | 計装 | 10 |
5 | 管継手・弁・反応器 | 11 |
6 | ポンプ・圧縮機 | 12 |
7 | 事故例(流動・伝熱・分離) | 7 |
8 | 流体の漏洩 | 13 |
9 | 安全・信頼性管理 | 6 |
10 | 電気設備 | 5 |
11 | 保安装置 | 4 |
12 | 防災設備 | 3 |
13 | 運転管理 | 14 |
14 | 工事管理 | 2 |
15 | 設備の検査 | 1 |
この出題傾向は毎年ほとんど変わることがありません。15問すべてがそれぞれ、別々の分野のため、暗記量も膨大になります。1日、1分野ずつでも学習する必要があるといえそうです。各分野ごとにまとめと練習問題を作成しました。もちろん、上記はあくまで過去の傾向のため、必ずしも上記通りに出題されるとは限りません。合格に少しでも近づけるように参考にしていただけると幸いです。
コメント