飽和蒸気圧

液体は、放置すると少しずつ蒸発していきます。しかしながら、ある空間に液体を入れ放置するとどうなるでしょうか。液体は蒸発し始めますが、一定時間たつとそれ以上蒸発しなくなります。
気液平衡・・液体から気体になる蒸発(気化反応)と、気体から液体になる凝縮(液化反応)の速度が等しくなり、見かけ上、液体と気体の量が変化しなくなっているように見える状態をいいます。
気液平衡の状態の場合、容器内は液体で飽和された状態で、その蒸気の圧力を飽和蒸気圧(蒸気圧)といいます。

飽和蒸気圧の特徴
・温度一定における物質の飽和蒸気圧は決まっている
温度が大きくなる程、飽和蒸気圧は大きくなる。
・温度一定における飽和蒸気圧は、液体量・容器の体積に無関係である。

沸点

沸騰・・液体の内部から気泡が発生する現象であり、液体の蒸気圧が外圧と等しくなった時に起こる現象です。
また、同じ温度の場合、分子間力が小さい物質ほど、蒸気圧が大きくなります。
沸点・・液体が沸騰するときの温度を言います。

物質名沸点(°C)
酸素-183.0
窒素-195.8
水素-252.9
一酸化炭素-191.5
ヘリウム-268.9
アンモニア-33.4
メタン-161.5
エタン-89
プロパン-42.1
ブタン-0.5
エチレン-104
アセチレン-83.6

ヘリウム<水素<窒素<一酸化炭素<酸素<メタン<エチレン<エタン<アセチレン<プロパン<アンモニア<ブタン

nerima9worker

高圧ガス製造保安責任者試験の研究をしているガス+α 産業ガスの会社に勤務している現役のエンジニアです。 2022年1月から高圧ガスの試験問題・検定問題を研究しています。 平成25年(2013年)の問題から現在までの出題傾向を踏まえオリジナルの類題を掲載しています。

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